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第一回前編 「これがリフォーム?建て替えでしょ?」 |
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◆ ダイレクトメール
それは一通のダイレクトメールで幕は上がった。
飲食店を営む55歳のご夫婦からの相談で、「建て替えたい、来て欲しい」といった内容だった。建設会社にとって、棚から牡丹餅とはこの事、願ってもない建築相談なのに、山崎はこの日、「こんなうまい話には何か裏があるのではないか?」と、半信半疑で現場へ急行した。 |
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| 施主様からお話を聞き、これが単なる冷やかしではなく切実な問題であることを山崎は確信した。現状はこうだ。 |
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築50年を超えていること |
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住居部分にお風呂と台所がないこと |
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階段が急なこと |
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収納が少ないこと |
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その他、これから老後を迎えるご夫婦が暮らすには決して優しくない家がそこにあった。よって、建て替えが決定されたが工事をするには厳しい現実も露呈したのだった。
建築現場の様子 |
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交差点の角に店舗が位置しているため、工事用車両が止められないこと |
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敷地と道路の高低差が2メートルあり、敷地側が低いこと
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| 色々な制約があるなかでさっそく翌日より山崎は敷地調査に入った。 |
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◆建て替えが中止?!!急遽リフォームへ!!
防火地域のため、3階建てがご希望でしたが2階木造(延べ床面積100以下)のプランで決まりかけたところで事件発生!!
敷地調査で道路が敷地に食い込んでいることが判明。これを踏まえた形で建て替えをすると敷地が小さくなってしまう。山崎は施主様にそのことを伝えた上で建て替えからリフォームに変更したらどうかと提案したのだ。
もともと、多くの問題を抱えているため、建て替えで解決出来たところがリフォームという形で問題が解決出来、しかも快適な老後を過ごせる大満足の設計が出来るのか?
山崎はこのとき、地下室の存在を甘くみていた。こればかりは、ある程度解体作業が進んでみないとどうにもならない部分でもあるが、解体作業が進むにつれ、山崎の表情は硬くなっていくのであった・・・・続く
後編を読む |
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