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第二回前編 「1通のポスティング」 |
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◆ 電話鳴る
ポスティングを見たお客様からお電話を頂きました。「子供達が独立して、夫婦二人きりになったので、部屋を改造したい」
という内容でした。現場は共同住宅の3階部分全てが住まいとなっていました。本来であれば中階段を通って3階まで上がるのが普通ですが、1、2階がお兄さんの経営するお店のため、中階段は利用しにくくなり、非常階段で3階まであがり、ベランダから部屋を通ってリビングに入るような不便な生活をしていました。
正規の玄関を開けるといきなりリビングダイニングとなり、さらにその部屋は外部に面する窓がほとんどないため暗く冬は特に寒い部屋でした。
そこで1日の大半を床にこたつを置いて過ごしていました。
お風呂も広いだけで、冬は寒くて大変な思いをしていました。
とにかく寒いという印象が強かったのを覚えています。
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| 倉持が聞いた改修の要望をまとめるとこういうことになった |
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玄関を非常階段側に設けたい |
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リビングは明るく日が差し込むようにして欲しい |
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暖かいお風呂場にして欲しい |
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床暖房もつけたい |
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くつろぐ場所には畳が欲しい |
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寝室の近くに水回りが欲しい |
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| 中でも切実と感じたリフォーム要望が1点ありました。それは |
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リビング゙から出られるウッドデッキのバルコニーが欲しい |
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なぜ、バルコニーをウッドデッキで欲しいと言われたのかを、倉持は現状を見て納得した。鉄板で作られたバルコニーだったのだ。これでは裸足でバルコニーに軽い気持ちで踏み出せない季節も多い。バルコニーを木にすることによって木の持つ暖かさが出るのだ。
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すべて、要望と予算をすりあわせながら、細かいところまで打合せをして、最終的なプランも決まり、いざ着工しようとしたとき、お客様の商売関係のことで大幅な変更となる話が出てきました。
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◆工期も金額も縮小???
お話を聞きましたところ、工期と金額を縮小しなければならなくなったとのことでした。そして、とにかく間取りを変えずに、ただ内部の悪いところを改修するというお客様からの変更のお話でした。事情はわかったのですが、これからの生活を考えると、現在の間取りでは、厳しい生活を強いられることはまちがいないと思いました。
しかし、この現場担当になった倉持 輝(二級建築士)は気を落とさず、なんとか夢を叶えたいと変更プランに取りかかって、2週間くらい経ったとき・・・続く |
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